2015年3月11日水曜日

親子

あっという間の1カ月でした。ふと思うと1週間以上更新していないブログに気づき・・・

とりあえず現状報告。



お店に私がいる日が少なくなり、おや?と思われる方も多いかもしれません。

とりあえずお店の方は、以前お伝えした3月限定復活のモンブランすごく好評です。

また1時的に出しました、緑の方のメロン、マスクメロン系の味です。こちらもなかなか好評ですが、もう少ししましたら以前出していてリクエストのすごく多い夕張メロン系のオレンジのメロン出しますのでお楽しみに。




さて、上にも書いたように、お店に私がいない日や時間が多いのは、最近で言えば日曜や火曜、静岡に父の見舞いに行かせて頂いています。


私たち父子にとっては1番苦しい関係の日々が続いていると思います。

父本人がもちろん1番つらいと思いますが、私自身毎日精神的な拷問を受けているような気分です。

入院後、先生との治療の話やその後の判断について「お前に任せる」と書いた父の言葉には、自分の気持ちはお前にはわかってるはずだとの信頼と重い無言の圧力がありました。その1言に確かに40年に及ぶ親子の関係と多くの父からの言葉を感じて少し狼狽する自分がいました。

6歳から18歳まで、一緒に過ごしたその間も、家で顔を合わすのは少ない親子で、その後今日に至るまで普通では無い関係を続けてどちらかと言えば疎遠だった私たち親子でも、それでもやはり数年前まではたった2人の「家族」でした。

もちろんこうなった時の対応の話などろくに父としたことは無い筈ですが、私にははっきりと父の今の意思は伝わっています。

余命3カ月と言われても何年も生きる人もいます。だから例えばそう言われても1年生きるとかなら可能性はゼロではないのでしょう。
でも父の意思は、死ぬ確率は誰しも100パーセントなのだから、ほぼダメなのであれば3か月治療治療で苦しむより少しでも楽に逝かせてほしい。例えそれが1カ月か1週間しか生きれなくても。


抗ガン剤が効かず、喉が腫れあがって飲食も出来ず、入院すぐの頃にはまだ出来ていたテレビや本を見る事ももうままならない状況。私の会話に無理に作って見せる笑顔も日々動かなくなっていく。そうなっても意識はしっかりしているから一層残酷に、何の楽しみも喜びも無いそんな父を見るのと、何もしてやれない自分にやるせない気持ちでいっぱいになります。私に出来ることは父の意思を先生に伝えて出来る限りの事をお願いするだけ。


1部の国では認められてる尊厳死、病院での終末期の対応、老々介護に疲れたとか失望しての殺人や心中など、色々な事件やニュースなどがあり、個々様々に考えさせられますが、生かす、死なせる、殺す、何も出来ない苦しみ、「なんで?」と考える事案もあったりしましたが、当事者というか、自分がこうなってみるとやはり当人達にしかその気持ちはわからないのだろうと実感しています。


私の大学時代、「学費は払ってやるから必要なものは自分で稼いで買え」という父が、就職活動をしようと思っても生活費にギリギリで、スーツやバックを買う金にこまり、相当悩んで初めて臨時出費の相談を父に電話したところ「そうだと思って昨日10万円振り込んだぞ」という言葉を聞いた時の僕の驚きは多分一生消えない思い出です。
そんな以心伝心的な事が何度かあるような親子でしたので、今の気持ちが互いにわかるだけにつらいですし、父も切ないでしょう。





万博などの以前の仕事の関係で、宮城から沖縄までいる友人・知人・先輩・後輩、直接や間接でも心配いただいたり励ましの言葉を頂いたり、本当にありがたいです。

そういう声を聞けて、自分にこんな事があってこんな風に思うんだと発信できるこの場があってつくづく良かったと思っています。


親子で唯一一緒に楽しんで見ていたプロ野球開幕までなんとかならないかなあ・・・








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